自作プールスライダーで説明できる神宮外苑の火災事故

こんにちは。

今日は神宮外苑の火事についてです。

アメリカの自作ウォータースライダー

Youtubeとかでよく見るアメリカ人の自作スライダークリップ。神宮外苑の事故についてはこの写真が一番説明できる気がします。

神宮外苑のイベント会場で火事 5歳男児死亡 2人けが 東京

6日夕方、東京・新宿区の明治神宮外苑のイベント会場で、ジャングルジムのような形をした展示物が焼け、中で遊んでいた5歳の男の子が死亡し、助けようとした父親など2人がけがをしました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161106/k10010757741000.html

もう皆さんご存知だと思いますが、事のあらましは神宮外苑で開かれていた現代アートのイベントでジャングルジムのような展示物があり、子供が遊べるようになっていた。しかしこのジャングルジムは木製でおがくずのようなものが巻き付けられており、さらに夜には投光器を付けていたため、発火して中で遊んでいた5歳の子供が亡くなってしまったというもの。子供が遊具で遊んでいて火災で亡くなってしまうなんて非常に痛ましい事故です。被害者の方には謹んでご冥福をお祈りいたします。

そして責任逃れに奔走する管理者側

大学側「明確なルールはなかった」

イベント事務局「展示物が発火するようなものとは判断していなかった」

主催会社「約600の作品が出展されており、一つ一つ詳しく見るのは難しい」

http://www.sankei.com/column/news/161108/clm1611080002-n1.html

管理者側が責任逃れをした結果として、ツイッターもやっていて叩きやすそうな製作者の学生グループがこれでもかというほど叩かれています。殺人者だの気付けないバカだのと。

父親からしたら製作者が一番悪いと思うかもしれません。というか全てが許せないと思います。しかし私は第三者だからこそ、この学生叩きは早計過ぎると思っています。

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学生は本気で作品作りに励んでいない場合がある

学生を叩いたところでこの手の事件は絶対無くならないと断言できます。なぜなら、全ての学生がこういう作品発表の場を、自分の熱意と信念を持って発表する場と思っていないからです。

例えば、単位取得のために作品を発表しないといけないとか、自分の履歴書を華やかなものにするために渋々作っているだけとか色々あります。社会人でも同じです。上司から発表するように言われて嫌々とか、自分の会社主催だから部下に作品数を増やすために強制参加だとか。

結局いろんなしがらみがあって、イベントの作品が100%心のこもったもので作品が埋められているなんてことはありません。

そして、このジャングルジムのアート作品も、似たような作品が前にあったと話題になっていました。そちらは木組みだけでおがくずのようなものは巻き付けられていません。パクったとすれば問題がありますが、単位取りのためのチョイ変作品という見方もできます。ちなみにこの行為も社会人でも同じです。技術者の特許だって過去特許をチョイ変して新特許として申請とか同じようなことをするのですから。

学生の作った作品の安全性が完璧であるはずがないし、誰かが安全性を担保する必要がある。

話を戻します。学生が本気で作っていない作品が展示会で混ざるなら、全ての作品の安全性が完璧であるはずがありません。

ならば誰が安全性を担保するのか?

それこそ管理者側の仕事であり責任です。これが私の結論です。

特に今回のジャングルジムは子供が実際に遊べる作品です。言葉として明確に分けるなら、見るだけのアート作品か、子供が遊べる建築物かという違いがあります。

見るだけのアートならまだしも、建築物となれば安全性は確認する必要があります。そして未熟な学生に完璧な安全性を判断するのは難しいし、先程の嫌々アート作品を提出となると、奇を衒ったりして安全性が軽視されるのは当然の流れです。だからこそ、大人(安全性についての有識者)が確認する必要があるし、安全性を担保し瑕疵責任を負うことができるのもまた大人だけです。

そこで例の写真です。

アメリカ人が自作で庭に作ったスライダー動画。何が言いたいかというと、このスライダーで滑っていいのは製作者とその周りの人間ぐらいということ。安全性なんて絶対保証されないし、自分の子供に滑らそうとも思いません。

そうです。このスライダーこそ今回のジャングルジムそのものなんです。

これをみんなが楽しめるようにするために色々な人が動いて

プールに設置するスライダーの商品

こうなったり、

ジャンボ海水プールのスライダー

こうなったりするものです。

今回、実際に安全性を確認しなかったなんてことはありえません。展示物などに対しては建築基準法や消防法の対象にならないことはわかっていますが、それでも事前チェックをしたはずです。その結果、人が遊んで良いという結論を出した機関が一番おかしい。なぜなら、このジャングルジムはどうみても易燃性で、別に投光器がなくても悪意ある人間がマッチで火をつけるだけで逃げる暇なく燃え尽きる状態のモノ。そんなものの中で遊べる許可がでるのがおかしい。まさに自作プールスライダーが第三者(入場者)に使われている状態です。

危険なことに気付くのは難しい

こういう意見もありました。「燃えやすい危険なジャングルジムであることは見ればすぐにわかる」という意見。しかし、大人入場料2500円(学生500円~1500円)と安くない入場料を取っているのだから、ある程度安全だと思ってしまってもおかしくない。先程の画像でいう商品としてのスライダーや遊園地のスライダー状態にあると思ってしまいます。

世の中安全をお金で買う時代、しっかり入場料取ったのなら中のものはチェックされてて当然、おがくずも難燃性のものでチェックを通っていると考えても不思議ではありません。実際ほとんどの人がこの作品を見ても何も指摘していないわけだから、夜に投光器の電源をオンにして発火するまで運営し続けたわけです。中には昼間のうちの危ないことを指摘したと言っている人がいますが、真偽は定かではありません。しかし、そういう人が大量に出たら中止していたでしょうし、入場料などの要素により安全だと錯覚する何かがあったと考えた方が自然です。

結論・まとめ

以上より、私は主催者側の責任がかなりあると思っています。

作品出せ出せ言われて出さなきゃならない学生がいることなんて容易に想像できるし、アート作品として過去に無いものを作らないといけないとなると、安全性が軽視された作品が出て来るのも予想の範疇だと思う。それを主催者側は管理する必要があるというのが見解。

しかも主催者側は入場料のほか、出展者に対して出店料金も請求しているのだから運営に関しては厳密にやるべき。入賞したら賞金は出るけど普通なら対価すら受け取っていない学生に安全性の責任まで負わそうとするのはおかしいし、学生叩きは次の事件を起こさないための行動にはならないと断言できます。

というか公園から遊具が消えている昨今に、なんで木製ジャングルジムが展示会だからという理由でオッケーなんでしょう。公園の遊具に易燃性なんてありえないんですが。