ひょんなことから視聴したフジテレビONE放送のいいすぽ!の感想
ゲーム番組といえばゲームセンターCXなどを筆頭にいくつかありますが、e-Sportsをメインにすえての番組は珍しいところです。しかも生放送です。
東京ではeスポーツMaXという番組が地上波でやっているそうですが、大阪では見れません。そんなわけで衛星とはいえ放送波で大阪に配信しているのは嬉しいことです。
そしてライブストリーミング配信プラットフォームであるTwitchでも同時配信。見るっきゃない。
番組の簡単な内容紹介
初回放送はストリートファイターV(以下ストV)をe-Sportsプレイヤー8人を招いてのトーナメント大会。出場者と1回戦は以下の通りです。
ネモ(BALROG)×マルコ(KARIN)
ハイタニ(NECALLI)×ふ~ど(RAINBOW MIKA)
マツリ(KARIN)×ハク(VEGA)
えいた(KEN)×マゴ(KARIN)引用:http://otn.fujitv.co.jp/b_hp/916200084.html
プロゲーマーの方から有名ゲーマーまで参戦です。
番組の進行は
- e-Sportsプレイヤーの紹介
- ストVキャラクターの紹介
- 試合
といった流れで進んでいきました。
私の推しメンことハイタニさん(ネカリ使いだから)は1回戦で負けてしまいました。火力はあるが差し合いの辛そうな感じがネカリ使いの私を不安にさせます。そのレベルまでいかないだろうけど(笑)
優勝者はマゴ(KARIN)さん。安定感が凄い。
Twitchの視聴者数はふるわなかった
Twitchでは視聴者数が3000人程度だったので、あまり視聴者数は伸びていませんでした。
Twitchで配信しているタイトルだとCounter-Strike: Global OffensiveやLeague of Legends、Dota 2といったコンテンツの大きな大会だと同時視聴者60万人以上いたりします。この放送はともかく、ストVもそういう巨大なコンテンツになって欲しいところですね。
トップページにも上がってなかったので残念なところですが、チャット欄が日本語だらけだったのが珍しい。
放送波、生放送にのったことでわかるe-Sports番組の課題
大げさな見出しですが、私的に思ったことを書きます。
ダルい番組構成
8人のトーナメント大会、7試合で2時間というのはどう考えても少ない。
少ない要因は、上にも書きましたが、
- ストVの紹介
- e-Sportsプレイヤーの紹介
- ストVのキャラクター紹介
という内容も番組に入っているため。
ストVの紹介やキャラクター紹介はストV経験者としては完全に冗長で、昨今ではプロのシーンを簡単にYouTubeなどで観戦できてしまうため、プロゲーマーや有名なプレイヤーも知っていることが多いと思います。
そうなると、ストV経験者としては番組構成がどうしてもダルく感じてしまう。日本代表サッカーの国際試合のテレビ放送で、番組は18:30から始まるがキックオフは19:00からってぐらいダルい。
とはいえ、そこはストVを知らない人が観戦者になってくれるなら、経験者としては冗長さを我慢して新規層の歓迎をすべきだとは思う。
思う、思うが番組としてはダルい。どうしたものか…。解は出ない。
いいすぽ!想定の視聴者層への説明不足も目立つ
オフィシャルサイトにある通り、いいすぽ!の視聴者層にはeスポーツを全く知らない人も含まれます。
- ゲームは好きだけど、ストVは知らない
- ゲーム全然知らないけど、(eじゃない)スポーツ観戦は好き
こういった方への説明として、ストVの紹介やキャラクターの紹介を入れている。しかし当然ながら、10~15分程度の紹介では本当にさわりだけであり、ストVのゲーム性、e-Sportsプレイヤー同士の高レベルな攻防は説明しきれない。
ゲーム実況という難しさ
実際問題としてプロゲーマー同士の攻防の深さは、初級者といって差し支えのない私もわかっていない。そこを理解して説明できるのは、そのゲームのゲーマーだけだと思う。闘劇などでは格闘ゲーマーが実況解説をするので、試合内容を深いレベルで理解し説明していると思います。
いいすぽ!の今回の実況はフジテレビアナウンサー鈴木芳彦さん。
プロ野球ニュースで見たことある気がするが、特にストVの知識が凄いという話は知らない。今回の実況も初心者向けのライトな感じでした。
とはいえ、全く何も知らないアナウンサーというわけでもなく、
ネカリのクリティカルアーツの発動時に「魂の献上!」と
技の名前を出しているところにはプロ魂を感じ、ちょっと熱くなりました。
話はそれますが、こういう所で
「クリティカルアーツ発動」
とただシステムとしての名前を発言するか
「魂の献上(ネカリのクリティカルアーツの名前)発動」
と発言するかは大いに差があると思う。
ストVを知らない観戦者に対してはクリティカルアーツ発動がいいかもしれないが、
やはり技名を実況中にとっさにでも出せるのはそのゲームへの知識、愛情を感じるので素晴らしいと思います。
ただ、そんな鈴木芳彦アナウンサーも
「Vトリガーというシステムで強くなれます。早くなったり…」
とVトリガーを発動したゲーム中に説明を入れていましたが、目まぐるしく変わる展開の中でストV知らない人向けの説明を入れていて、苦心してそうでした。
格闘ゲームは1ラウンドが長くても99秒以内に終わることになるので、初心者にでも伝えられる実況をするには展開が早すぎて難しいと感じる。
まとめ。いろいろ書いたけどいいすぽ!は応援はしていきたい
大会に出ている人らの実力は私が論じるはるか上の人達。観戦者や実況もありで試合内容は非常に白熱するものでした。スポーツ観戦もeスポーツ観戦も実況や観覧席の声援が付いていると否が応でも熱くなります。そういうポイントはおさえた大会だったと思います。
次回放送はポッ拳とのこと。
いいすぽ!とe-Sports盛り上がっていって欲しいですね。
ではでは。